黒部の美渓 赤木沢
前日富山入りし、折立で全員集合。総勢9名、元気よく出発です。

いきなりの急登から始まりますが、人の多いこと、多いこと。

「みんな一緒」で仲良
く同じペースで行くしかありません。

非常に暑く、休憩ごとにしっかり水分を補給し
ました。
太郎平小屋を過ぎると、俄然人が少なくなりました。

日が照るかと思えば、雨、希
望と落胆を行ったり来たりですが、強運なわたしたちは次第に希望を引き寄せていきます。
薬師沢小屋ではゆっくり眠ることができました。

翌朝4時起床5時出発。まだ日の当たらない黒部川の左岸を進みます。

へつりか巻きか、先頭が見極めます。

「ギャアアア」「死ぬううううう」絶叫が黒部の谷にとどろきます。

腰までのへつりは
冷たいのなんの。とにかく水に浸かっている時間を短くするため、気合を入れ、一気に抜けるのです。

魚止めの滝の通過はスリング2本をアブミにして、スピードアップをはかりました。

「へつりでもなんでも来い!」お腹まで濡れているわたしたちにはもう、恐いものなんてありません。

体がすっかり水に馴染んだころ、赤木沢出合です。

「ワァーイ!」

赤木沢は天国です。日も射しキラキラと水が輝きだしました。

水の色は吸い込まれそうなエメラルドグリーン。

ジャブジャブとヒタヒタと水の感
触を楽しむこのうれしさ!

左右の草付きには黄色いキスゲがいっぱい。赤木沢はやはり文句なしの美渓です。

気温がもっと高ければ、きっとこの天然プールに飛び込んでいることでしょう。

ついに、勇気ある三名が「超!冷水露天風呂」に挑戦。

「イエーイ!」「きっもちいい
!」体を張っての見事な演技!
しかし、現実は「ウギャアアア」「つ、つめたあ」出たときの、このみじめな姿。
大滝を巻き、支沢に入っても小滝が続きます。水流が細くなってもなかなか終りません。

少々疲れてくるので、休憩をとりながらあせらず詰めへとむかいましょう。
最後は細いルンゼをのぼり詰めると、、、、目の前に広がるのは待ちに待ったお花畑です。

稜線まではまだ距離があるけれど、この開放感。

あとはゆっくり景色と花を
楽しみながら歩けばいいのです。
「サウンド.オブ.ミュージック」の世界です。もう、急ぐこともありません。

地震
の影響で夜行が使えなくなりあわてたこと。

赤木沢へ行きたい!とこの日目指して頑
張ったTさんとSさん。

山々を眺めながら、この美しい谷の思いをそれぞれがそっと胸
に入れました。
静かな稜線を景色を楽しみながらたどり、太郎平小屋へ。翌朝、三時半に起床するも雨。

行動を中止し、潔く下山することにしました。

メインの赤木沢が遡行できたこ
とでよしとする、おおらかなわたしたちでした。