バリエーション入門
八ヶ岳 阿弥陀岳南稜
先週に引き続いて今回はSさんのベンツで堂々秘密基地入り。なにが堂々?よくわ かりませんが、、、。

テント設営してから「ビール、ビール!」とわめくメンバーに冷たく「まず、ロープワーク」と一蹴します。

片方を立ち木に固定、末端を 「しっかたねえ」と持っているSさん。
飲みっぷりといきもいい2年目のSさん、去年は雨女と恐ろしがられていましたが、 明日は天気もバッチリ、行けますよー。

ザイルワークにも熱が入ります。「こうすると止まって、こうやると登れて、、、」「ちょっと待って!

もう一回やらせ てください」「こうすると、、、あ、もう一回!」

いいんですよ、納得するまでやりましょう。
さあ、お勉強の時間が終わったら、宴会突入です。

刺身、冷奴、餃子、ナス炒め、モロきゅう。「カツオの刺身にはニンニクスライス乗っけてね」「冷奴にはミョウガたっぷりね」

どこぞの居酒屋チェーン店よりずっと心がこもっています。
「今日はしない!」そう言ってた一級焚き火士Aさんでしたが、女性陣が焚き木を 集め始めると、見ていられないと加わりました。

そして、やっぱりやってしまった、、、、焚き火。

「いいよね」「いいなあ」 

心がひらける場、とでもいうの でしょうか、炎を見ていると、地球という星の生き物になっていく気がします。
気がつくと満天の星が広がっていました。

「あ、流れ星!」すかさず一人が 「金、金ー、、、」
願いが届く3回は言えず、、。

「ねえ、君たち、もっと夢持てないの?」「でも、手っ取り早い手段だし、言い易い し、、」そうか、そうかもね。

その夜、シュラフカバーのみの人はゴソゴソ夜中に雨具を着込みました。
起床、朝ご飯、身支度終えて、時間通り出発です。

ニコニコの笑顔、ずっと続くといいね。
登ります、ひたすら登ります。

時々キノコ見ながら、、。でも、ロープを越えて採ると「罰金10万以上」なので、小心者のわたしたちはびびります。

ストックでこっちに引き寄せればいいよねえ。完全なケチです。
青ナギに出ると先週と違って阿弥陀がバッチリ!

「おおう、近いね」

でも、この晴天がわたしたちを悩ます原因となるのです。
青ナギのウメバチソウもきれいでした。
暑くなりました。

次第に木陰はなくなり「アジー、アジー」

この暑さマジかよー。
P3に向かって登るわたしたちの出る言葉は「アジー、アジーヨー」
すてきなお花畑です。でも、本当言うと、花より日陰。

槍、穂高も木曾御岳もズラーっと見えますが、もういい、景色はいい、雲出てほしい、そう思いました。
日陰みっけ、P3の基部でサル山のサルのように日陰に入ります。

水飲んで、休んで、水飲んで、、、出たくなくなります。

マジー?行くのー?
ここから出るのー?

ほんと、出たくないよねえ。
でも律儀なわたしたちは、やはりきちんと登ります。

カラカラのルンゼの中はパンプ5.6キッズグレード。

上で待っているカメラマンは過酷な条件を付けます。「スタスタ来ないで、もっとヤバそうな臨場感出して!」「顔に真剣さがない!」 

なんか間違ってません?
同じ条件で、みごと女優になって演じているSさん。
しんがりはM氏。がんがん登ってきます。
その後は「アジー」「きつう」「日陰ー」ヨロヨロ、過酷な気象条件のなか、とにかく登ります。
このころより、やっと雲が出てきてくれました。

早く、早く、雲って、雲って、お日様隠して。
やったね、阿弥陀岳です。

暑さとの戦いでした。早め、早めの休憩で水分補給して きましたが、都会だけでなく山でも今回のような天気の場合、通常より多目の水は必要になってくるのかもしれません。

暑さが一番の強敵の南稜でした。下りは 迷いましたが御小屋尾根、上部のガレ化がさらに進み、大人数では要注意です。