雪とぶな林の尾根
 水上 向山(1323m)
土合山の家で前回と同じように快適に過ごし、朝、水上駅に向かいます。

朝まで降った雪で景色は一変、ホームも線路も真っ白です。
昨日の日帰りで帰った人、本日日帰りで参加の人。メンバーが少し入れ替わり、気分も変えて出発です。

奥利根スノーパークのリフトを乗り継ぎ、ゲレンデ最上部から取り付きます。
尾根に乗るまでがこの日の核心部です。

新雪が30cmほど積もり、その下は固い雪。

わたしたちの秘密兵器(でもないか)スノーシューの爪もあまり役にたたず、時々ズリズリ滑り落ち苦闘を強いられます。

ここは我慢!
途中からツボ足、キックステップに変え急登を凌ぎます。

「ギエー!キツイー!」

「あそこまで行ったら楽になるからね」

「早く楽にしてー!」
「ね、楽になったでしょ」

別天地が待っていました。
緩やかに、誘い込まれるように天国の雪原を突っ切って明るい雑木林の中を進みます。

「ねえ、絶対ここでランチにしよう!」

「もーちろん!」

帰りのお楽しみにとっておきます。
木々には雪の花が咲き、まるで満開の白梅のようです。
「あと40m!」
登り着いた向山の山頂にはなにもないけれど、こんな山頂も好き。

自分たちでトレースをつけた山は秘密基地みっけ、みたいでうれしい。
さあ、ランチの場所めざしましょう。

予約入れといた?もちろん、貸切りでとってありますよ。

でもこの森が素晴らしい。

登ったときとはまた違って見える森をゆっくり下ります。
ブナがすてきな姿をみせてくれます。
森に囲まれた静かな雪原、

そこが予約した三つ星レストランです。

ポカポカの陽射しに、贅沢にそれぞれ好きなテーブルに座りました。
心まで染まりそうなやわらかい青空、繊細な木々の枝。

しんとして、凛として‥‥。

なにもしゃべりたくなくなります。
パンを食べる人、コーヒーを飲む人、ラーメンを食べる人、そのラーメンの残りのスープをもらう人‥‥。

いいね、なんだか寄り添って自然の中で生きてる仲間って気がしてくるのです。
すごい山もいいけれど、こんな木々が見られる山もまたいいのです。
ゆったり過ごしたら、雪原の出口へと向かいます。

名残おしいね、また来たいね。
谷川岳のど迫力、上州武尊、尾瀬の至仏山と素晴らしい展望も楽しめました。

派手さはないけれど、わたしたちの好みにあったトータルでハナマルの山でした。