遥かなる山
銅倉尾根からネコブ山
六日町より桜吹雪の中、タクシーでしゃくなげ湖釣堀の先まで入ることができラッキー。

十字峡の登山センターまで、今日のおつまみにコゴミを採りながら歩きました。
登山センターの2階はガラス窓が広く明るい部屋ですが、、、、。

カメ虫の大群と格闘し、快適空間を作り出してやっと落ち着けました。

明日に向けてバリバリ食べて飲んで、早めに就寝。
恐怖の導水管横の階段登り、岩場、ヤセ尾根、そしてヤブ。

とにかく急登です。それでもネコブ、ネコブと進んでいきます。
1200mくらいから尾根が太くなり、傾斜も緩んできます。

ヤブから解放され雪の世界へと変わりました。

うす曇ですが中ノ岳が立派に見えています。
だだっ広い桑ノ木山に上がると、、、、目の前に威風堂々、ネコブです。

T氏が「天空の舟」と形容したネコブがありました。

天空の舟は連なる山々の波の上にゆったり浮かんでいました。
わたしたちはここから引き返すことにしました。

余裕をもって下山するための決断です。

ネコブの山頂に泳がせるはずだったこいのぼりを入れてしっかりネコブをカメラに収めるAさん。
でも、桑ノ木山もすてきでした。

雪が消えたときあらわれる広大な草原と池塘、ここは天女の休息場所になるのかも。

「桑ノ木山はマイナー13名山だあ」

勝手にわたしたちは決めました。
中ノ岳から丹後山、下津川山と続く利根川水源の山々の贅沢な景色にほれぼれしながら下ります。
所々雪をひろい、また尾根筋に戻ってを繰り返し、春の山の面白さを味わいます。
急斜面に入る手前でゆっくり休憩、まだひと仕事残っています。

緊張感を持続させていきましょうね。
登りのときよりもイワウチワの花がさらに密に咲き出した気がします。

濃いピンク、白に近いピンク。

イワウチワの絨毯が疲れをほぐしてくれました。
急斜面は木につかまりながら慎重に降ります。

「変な格好のとき撮らないで!」「はい」
降りるにつれてタムシバの白、山桜のピンク、やさしい春の色が戻ってきました。
真下に十字峡が見えてきました。

この岩場を下ればあとは階段のみ。

足を滑らすと十字峡まで一気なので、念のためロープをつけました。
さあ、最後の階段下り。土合駅の階段より長いのです。

でも、途中で手をのばしてタラの芽採ったり、コゴミ採ったりで、わたしたちはただでは降りません。
下りついた下津川の土手には、やわらかな風が流れていました。

大人らしく、のんびり贅沢な時間を楽しみます。
「たっだいまー!」我が家に到着です。

この日分け合って飲んだビールのおいしかったこと、最高でした。

こんなすてきなビールを味あわせてくれるなんて、桑ノ木山に感謝です。
2日間お世話になった登山センターをあとに、のんびり景色を楽しみながらの下山です。

昨日登って降りた導水管脇の階段。

なんだかすっかり仲良しになった気がします。
ネコブは遠かった、甘くなかった。

こちらの計算通りには微笑んでくれなかったけれど、その魅力には充分触れられた思いがあります。

桜も新緑の山々も道行く人たちもなんだかみんなやさしく見えてしまいました。