山上の花園
頚城 天狗原山 金山
早朝4時に雨飾荘を出発、早いスタートで時間に余裕を持つのが今日の作戦です。

白々と明けてくる中、鬱蒼としたブナの森の道を登りだしました。

まだ、陽が上がっていないのに風がないので汗びっしょりです。
水場を過ぎ、数ヶ所横切る沢や湿地にはミズバショウ、キヌガサソウ、サンカヨウなどがみられ上部の花に期待が増します。
急登が続き辛いところです。

時々あらわれるお花畑では何種類もの花が咲き乱れちょっと他ではみられない光景です。
たどり着いた天狗原山は素晴らしい場所でした。

まずは北アルプスの山々が、、、、、。
お花畑のむこうには火打山が、、、、。
なんてすてきなところなんでしょうか。

想像した以上の 「雲上の楽園」でした。

足元にはハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、ウマノアシガタ、ハクサンチドリなどなど、、、、、。
いつも写真で見ていた石仏、、、、、。

この空間を、ただ美しいだけではなくほのぼのとしたやさしさをも添えてくれています。
「もう、ここでいい!」

「この楽園でのんびりするだけでいい」

ごく自然にだれもが「ハイジ」になりました。
山頂にこだわる山ではありませんでした。

でも「神の田圃」は見たい!

もうひと頑張りして目指します。
気温も上がり、ジリジリと陽が照りつける中、ほんの少しの登り返しもきついのですが、、、、。

でも頑張ります。
シナノキンバイやハクサンイチゲの丘を過ぎると、、、、前方が紫に変わりました。

「わあー、すごい!きれい!」

ハクサンコザクラの群落です。これが見たかった、、、、、。
どの山もそうですが豪雪地帯の頚城でも自然の過酷さを感じさせない花たちの可憐さ、優雅さ。

「いいね、もういいね」

これ以上望むものはありませんでした。
満ち足りた思いで下山します。

天狗原山で思い残すことがないように再びゆっくり休憩しました。
長い下りでしたが、やさしい色合いの花たちがあらわれると、いっとき疲れを忘れます。
「ちょっと待って。もう1回、撮っておきたいの」

その気持ちよーくわかります。
ザラザラのガレ、ぬかるんだ道、滑りやすい沢状の道、、、、。

よく登ったものです。

水場で顔や手を洗い、ブナの森から登山口へと降りました。

中央線、大糸線と小谷までは遠く、上り下りも長く楽な山ではありませんでしたが「来てよかったねー」満足した山でした。