北アルプス 花と大展望
天狗池から槍ヶ岳(その2)
3日目、槍を目指して3000m峰を4つ越す超豪華な稜線漫歩です。

天気も上々!5時スタートで歩き始めました。
キャホー!ヨーロッツパアルプスみたいですね。

まだ行きかう人も少なく、存分に楽しさを満喫できます。
朝早かったため、中岳下の水場はまだ流れていませんでした。

中岳の登りでちょっと泣いて‥‥。またハシゴ。

この頃にはみなさん、すっかりなれて「ハイハイ、ハシゴね」余裕です。
半袖の上に長袖一枚でちょうどいい感じの気温です。
穂高がずいぶん遠くなってきました。

近づいてくる山、遠ざかる山、縦走の面白さですね。
ヤハズヤマハハコの群落もすてきでした。
3つ目の3000m大喰岳はちょうど人通りが絶え静かでした。

肩の小屋の赤い屋根の重なりが「千と千尋の神隠し」に出てくる御殿に見えます。

さあ、もう槍は目の前「肩の小屋着いたらラーメン?」「おでん?」また元気が出てきます。
飛騨乗越は日本最高所の峠、なんかいいことずくめのコースです。
肩の小屋広場に着くとすごい人です。しかも槍の穂先には人、人、人‥‥。

うーん、今まで何回となく来ましたがこれはすごい‥‥。

気の弱いわたしはヘロヘロと萎えてしまいましたが、ここはもう、突っ込むしかないでしょう。

気を取り直して、渋滞の列に加わります。
2,3歩登っては止まり、じっと待つ‥‥。

また2,3歩登って‥‥待つ‥‥。

ここは忍の一字です。
山頂直下のハシゴは上から「あと2人」「あと3人」と声がかかるのを待って登ります。

自分たちが登ったら山頂の込み具合を考え、下の人に「あと○○人」と声をかける和気あいあい、相互扶助の精神?が求められます。
やったね、よかったね。

地震や悪天で思ったように準備山行ができなかった今年なので、ここまで来た喜びがじんわり沸いてきます。

360度の展望に大満足。
山頂からの下りはまたまた順番待ち。

「こえー」と叫んでいる若いオニイチャンたちの声を聞きながら登り下りの合流地点では

「すみませーん、上渋滞しているんで先降りさせてくださーい」

と声をかけ美しい譲り合いの精神がこの日の登り方です。
下りきったメンバーたち。

なんだかイベント会場のような雰囲気の槍でしたが、これはこれで楽しいものでした。
小屋に着くとさらに人が多くなっていて広場は大混雑です。

天場はもうこの時点で満杯とのこと。ご褒美のラーメンを食べ、落ち着いたら下りです。

上からみると槍沢はまだ続々と人が上がってきますが、最後の急登で足が止まっている人たちもかなり見うけられました。
何年かぶりの槍沢ですが、コースの整備がすばらしくよくなっているのに驚きました。

ザリザリだった下りはほとんど石畳のように平らな石が敷かれ、滑ることもなくとても快適になっていました。
それでもやはり長い下りです。

天狗原への分岐を過ぎると少し傾斜も落ち、流れの脇にはキンポウゲの群落が広がっていました。

ヨツバシオガマ、イワギキョウ、ウサギギク、いろいろ花もありましたが、こんな草原の景色はなんだかほっとしてやさしい気持ちになります。
もうすぐ大曲り。

早く平らになってくれるとうれしいね。もうひと頑張りです。
槍沢ロッジに着いたのはちょうど4時。

南岳小屋を5時に出たので11時間の長丁場でしたが槍の穂先での渋滞があったのでまずまずの時間でしょう。

ロッジに着いてしばらくしてから雨になりました。
最終日、すっかり慣れた小屋の朝食パスの早出。

「東京、まだ暑いかな」下界が気になってきました。

槍見河原で槍にお別れし、初日宿泊した横尾へは6時半着。

これから登る人たちがストレッチをしているのを見ながらなんか違う世界のように感じてしまうのが不思議です。
今回は若い人の多さ、そして女の子も男の子もすばらしくフアッションセンスの良いことに気づかされました。

しかも北鎌からキレットをさらり短時間で越えたり。とにかくかっこいいのです。さわやかです。

中高年ももうひと工夫して頑張りたいところですね。
徳沢、明神と進むたびに観光客がどんどん増えてきました。

家族連れも仲良しグループもとてもみんな楽しそうです。

天気に恵まれたことに感謝し、満ち足りた気分でさあ、松本へ。肉!野菜!ビール!下界の誘惑にむかってGO!