北アルプス 横尾本谷右俣
上高地集合で横尾にB.C設営。

過去2回も悪天で流れたコースですが、今回はお天気が微笑んでくれました。

メンバーは急だったこともあって最終的に女子2名。女子御殿?で早速ビールで乾杯、2人でもいつものように料理しては食べ、飲み、楽しい3日間が始まります。
翌朝、横尾を5時40分に出発し、本谷橋から、こそっと横尾本谷に入り(おおい、そっちは道じゃないよと注意されないよう)、河原歩きを開始。

意外にも水の冷たさはなくて、気持ちよく?大胆に渡渉もできます。
涸沢が合流すると次は左俣との合流。

わかりやすい谷です。
ときには巻いて、ときには渡渉して、右岸左岸と歩きやすいところを選びます。

多少流れの深いところもあるので、ストックを出して安全をはかりました。
ちょっとクライミングもどきも楽しんだり。ゆっくりですが女子隊は確実に高度をあげていきます。
思ったより早く天空の地、黄金平のカールへの扉、最後の滝に着きました。

さあ、待ちに待った瞬間が訪れます。
「どっかーん!」谷からいきなりカールの末端となり景色が激変します。

ワーオッ!

大自然の円形劇場!青空と紅葉と静寂。

さあ、カールをじっくり楽しみましょう。
春の小川のようになった流れがさらさら、きらきら。水辺からは金色の草原が広がっていました。

荒々しい岩肌にかこまれたカールにはこんなやさしい風景があった。

安全のために着けていたヘルメットをとれば、わたしたちは草原の中を歩く金色のキツネです。
カールの底は潅木帯の中央突破。

かすかな踏み跡を拾って「ブルーベリー果樹園」 あまりにもたくさんあるから「いいよね」誘惑に負けてひとつぶ、またひとつぶ、いつのまにか足は止まってしまいました。
谷が第1章ならカールは2章、そして第3章は横尾尾根への道です。

ヘルメットを再び着けてガラ場に入ります。背後に登ってきたカールが広がっています。
ガラ場から岩壁帯の下をトラバースして、稜線への岩場、しっかりした岩を気持ちよく登ります。
こんなロケーションてすごく贅沢。

だって文句なしの背景ですから。なんだか気持ちもおおらかになります。
やったね!
登山道に出ました。

恐怖の雨女と恐れられたSさん、沢も、巻き道も、岩も危なげなくこなし、しかも自然の中で遊ぶ余裕も身に付けて、見事でした。
登山道に出てからも、楽しい遊びは続きます。

天狗池に降りる途中の雪渓は8月通ったときとあまり変わりなく残っていました。もうそろそろ今年の雪が降る季節なのにね。
紅葉はますます、鮮やかさを増してきました。どこをみても絵になります。

幸せだね、わたしたち。
ここから見る槍ヶ岳は最高かも。

険しさ、氷河の跡、槍ヶ岳がほんとうに素直に神々しく見えました。
8月、まだ雪で覆われていた天狗池でしたが、今はすっきり槍ヶ岳を映していました。

風が水面を揺らしてビョンビョンの槍ですが、カメラマンではないので、いいんです、そんなこと。
やっぱりすごい。つい足が止まってしまいます。
この日B.Cである横尾に戻ったのは、ヘッドランプなしでのぎりぎり時間、でもこれは想定内。

やっと訪れた絶好の晴天にわさわさ登る気はありませんでしたから。

テントに入ってビールで乾杯!ビール好きのSさんは「もう一本!」横尾山荘に出かけて行きました。
朝起きたら草も地面も一面真白な霜。すごい冷えでした。

今日は降りるだけ、のんびり、横尾に日が当たるまでお茶してベーコン焼いておしゃべりして、まったり過ごしました。

10日まで周辺の山小屋は満杯とか、続々と来るツアーの人々の列が目立ちました。
ツアーの団体をやり過ごせば、静寂の道。徳沢では梢がさやさや、秋の音を聞きました。

何度も通った道だけど、ワイワイガヤガヤの人がいなければ、自然はやっぱりすてきです。

これまで2度流れていた横尾本谷右俣。今回は3度目の正直、これもいいのかもしれません。