絶景の山と神秘の池
熱海 玄岳
小田原に近づく頃から行く手に灰色の雲が広がりだしました。今日は天気いいはず なんだけれどなんかいやな予感。

函南駅からタクシーで登山口へ移動し、急な舗装道路から林道、山道と登っていきます。

気温はかなり低いのですが登ればやは り暑くなり、止まると当然寒くていつものように暑いの寒いのぶつくさが出ます。
踏み跡ははっきり付いていますが、すっぽり入る笹のトンネルがあったりで函南側は、熱海側コースに比べるとちょっとワイルドです。

右手に玄岳に繋がる山が見え出すと氷ヶ池が近くなり期待が高まります。
氷ヶ池は明治の頃凍った池から氷を切り出し氷室で貯蔵して、夏、熱海で売ったそうです。

登りきってぽっかりとあらわれる池は水もきれいで神秘的な雰囲気もあります。
玄岳に登ってしまうと寒そうなので、池を眺めながら貸切のランチタイムとしました。

これから目指す玄岳側には灰色の雲がびっしり、この山脈を境に南と北とで晴れと曇りが分かれていました。
池から玄岳の分岐に少し戻り「ズルズル滑りやすいという急斜面」にむかいます。
なるほど、一直線の急な道には泥の上に刈り払いされた笹が散らばり、下りにとれば確かに滑ることでしょう。

登りでよかったあ。
このあたり多少明るいものの、進行方向はガス、ま、仕方ありません。
途中伊豆スカイラインを横切って山頂への登山道に入ります。

今日は天気が今ひとつなので車が少なくてよかったのですが、両側とも側溝があるし、なんか命がけで移動する都心のカルガモになった気分です。
山頂への道はガスの中。

でも樹氷がとてもきれいでこれはこれ、楽しめます。
氷がびっしり付いてこれもすてき。
山頂は深いガス。見えるはずだった富士山も南アルプスも駿河湾もぜーんぶな し!

寒いので速攻降りることにしましたが、ちょっと待って!ここで磁石出して降りる方向確認したいとのこと。道は三方向にあるので現在地と進むべき方角を 合わせて‥。

「こっちだ!」

前回地図読みに参加した成果です。すごい!うれしくなりますね。
熱海側から登る人がほとんどで山頂はけっこう賑わっていましたが、みんな「寒い、寒い」「手が凍える」の連発。

でもおかげで木の枝についた氷がまるで満開の白梅のようで、すてきな光景に歓声があがります。
振り出したアラレの粒がだんだん大きく、激しくなってきました。

登山道はいつの間にか真白です。
バス停に着く頃にはアラレは止み、熱海駅近くでは陽も差していて、河津桜、梅 が咲きうららかな春。

晴れ、ガス、アラレ、めまぐるしい天候と、笹ヤブはあるけれど静かな函南からのコースはお手軽ハイキングに変化をつけてくれました。

でも‥寒かったあ、が一番の感想かも。