紅葉と天空の眺望 穂高パノラマコース Part 1
すばらしい秋晴れの日です。ですが‥3日間のうち最終日の雲行きがいまひとつの予報。

そこで計画を変更し一日目を横尾とし、3日目の天気がよくなさそうなら翌日涸沢からのピストンで押さえておくことにしました。
横尾山荘前は今日もそれなりの人でいっぱいでした。

自炊組の二人は外のベンチで牛のたたきの差し入れもあって豪華なおつまみから始まり、宴会、食事といつもの通り。

暗くなってから自炊組は星空の下、山荘から離れてAさんの歌を聞きました。
翌日、横尾山荘を後に涸沢への通いなれた道です。

本谷橋から登っていくにつれ紅葉が目にはいり期待が高まります。
涸沢が近くなると北穂方面やザイテンのあたりの紅葉が見えて、足も止まりがちです。

涸沢初めて!の人もいて思いっきりこの景色を楽しみました。
ヒュッテに着いてから、いつもながらすばらしいロケーションのテラスでひと息。

もちろん、ビールは帰ってからのお楽しみ、そそくさ準備をして屏風のコルへ出発です。
最初は涸沢小屋から北穂の紅葉に「ワーイ!」なんてのんきに楽しんでいたのですが。
やがて鎖やフイックスロープが次々とあらわれて。
そう、大丈夫。

自信をもって岩から体離して!
わたしたちはこの日のために「ストマジ」と「日和田」で三点確保、カラビナの掛け替え、トラバース法といったことをトレーニングしてきました。

安全を手に入れるにはそれなりの準備は必要ですから。

後ろではAさんが見守ってくれ心強いですね。
ガレガレルンゼも慎重に渡ります。
ひとりづつ、ひとりづつ‥。

ロープや鎖の継ぎ目ごとに一人が通過すると後ろの人に「OK」の声をかけ、あせることなく常に安全をはかります。
途中気持ちをリラックスさせるために休憩しましたが、なおもトラバースは続きます。
登りもですが岩場では特に性格が顕著に出ます。

今回のメンバーFさんは室内壁ではきれいなフオームを披露することもあるのですがちょっと怖がりやさんで本チャンに弱い。Tさんは見た目の繊細さよりずっと豪胆でどこでもなんとかしてしまうタイプ。Sさんは野生的?感覚で思い切りがいい。

三人三様のそれぞれの持ち味があります。いいところを伸ばそうね。

スリングの掛け替えももう上手になってきました。
やがて左前方に屏風の耳や頭が近づいてくると岩のトラバースは終わります。

ちょっとざれっぽい道を急登すれば岳樺のすばらしい黄葉にむかえられて屏風の最低コルに出ました。
目の前に屏風の耳がくっきりと聳えていました。

来たー!

ほんと、ちゃんと来たね。
今回は下りに備えて屏風の耳往復をやめ、時間に余裕をもたせることにしました。

安全にここまで来たのだから、よしとしましょう。

「あそこが徳沢」梓川の流れがキラキラ、秋の陽に映えてのどかな風景が緊張をやわらげてくれました。
この日県警らしき人が無線片手に登ってきていました。涸沢に降りてからわかったことですが2日前、ここで転落事故があったとのこと。このとき知らなくてよかったかも。

さあ、下りはさらに慎重に気合をいれ集中力を高めて。

よし! 行こう!