ヒメサユリ咲く越後の秀峰 二王子岳
ホテルを4時半に出発し登山口二王子神社に5時着。

なつかしい神社、こんなに立派だったんだと思い出しました。

一番乗りかと思っていたのですが、なんともう車がかなり入っていたのはちょっと驚きでした。
急坂に入る手前で一回目の休憩を早めにとりました。

今日は標高差1200mほどを往復するわけですから、ゆっくり、でもペースを崩さす、がポイントです。

出だしの杉林が終わり、大きくのびたブナがすてきになりました。
3合目には以前宿泊した避難小屋があります。

残雪豊富な時期、雪でラッセルに苦しめられた晩秋のときと2回お世話になった小屋ですが、あれはあれでとても楽しい思い出です。

ここまでで第一の急登を凌げたのでホッ、いいペースです。この感じで行きましょう。
ぶなの森を抜け、一ヶ所崩落のため付け替えられたぞっとするほどの急登の階段を登りきると994mの独標です。

さあ、これで約半分進んだことになり標高差はあと400mちょいです。

この先で大きなモリアオガエルの卵や産卵中のカエルさんにも出会い、みなさんしっかり観察していました。
このあたりから花があらわれ俄然さらに元気になります。

サンカヨウ、スミレ、オオバキスミレ、シラネアオイ、イワカガミ‥‥。

次は何が出てくるのだろう、ワクワクする道になりました。
雪も出てきましたがこれもいいのです。

まわりはシラネアオイがいっぱいでした。
油こぼしはフィックスが付いていますが問題なく通過。

もう少しです。ヒメサユリに逢えるのは。
豊富な残雪があり標高1400mの山とは思えません。

こんな光景がある越後の山はやっぱりいいなあ。
廻りこんでまた残雪。

汗いっぱいかいた体には最高の休憩処です。
オットットット!

上から滑りおちてこないでね。
三王子の祠を過ぎると、ヒメサユリロードの始まりです。

ここにも、あそこにも。 生まれたてのきれいなピンクは感動ものです。

キスゲもチラホラ咲き出していて華やかさを増してくれていました。
山頂へ続く花の尾根道、ここがまたすばらしいんだなあ。

途中、登山道をちょっとそれた湿地に水芭蕉も咲いていました。
最後の残雪を越えれば山頂はもう目と鼻の先です。
たくさんの花を付けたヒメサユリが出迎えてくれました。

誰かが言いました「もうこれはヒメサユリじゃない、カサブランカよ」

ハイ、言えてます。
山頂にはお約束の鐘がありました。

残念ながら飯豊連峰は頭の部分が雲の中でしたが、それでもわたしたちは満足でした。全員余裕で登ってきたのですから。
まあるく広場になっている山頂にはちょっと信じられないくらいの人がいました。

追い越された人数よりはるかに多いのでわたしたちより早くスタートした方々のようです。

コンロで肉を焼いてたり、ラーメンを作っていたり、みなさんのんびり山頂を楽しんでいます。
40分ほどゆっくり山頂を楽しんだら下山です。

「下りで花の写真撮りたいんだけれど」

「どうぞ、どうぞ」


時間はたっぷりあります。きれいなコバイケイソウもパチリ!
やっぱりまた撮りたくなってしまうのです。
また雪の上を歩いて。
シラネアオイも。
そしてまた雪を越えて。
油こぼしも通過すればあとはひたすら下り、下り。
うーん、ブナがすばらしい。
下るにしたがい暑いこと、暑いこと。

ハルゼミの狂ったかのような半端ない大合唱にますます暑さが増します。

「もう、うるさい!」

八つ当たりしてましたがその気持ちもよくわかりました。
下りは時間をかけてゆっくり降りました。

さすがに1200mの下りは長かったのですが、故障者もなく全員元気で二王子を楽しみました。

たくさんの花、豊富な残雪、ブナ、東京からは遠いけれど二王子は何度来てもわくわくするすてきな山です。